ウルトラファインバブル洗浄で汚れが本当に落ちるのか?試験結果が出たので発表させて頂きます
今回試験を行うにあたって想定したのはアルミフィンを高圧洗浄機で洗浄する場面です。アルミフィンは一般的に、薄さ0.09 mmのアルミ板が約~ 1.0 mmの等間隔で並列しているため、簡易的なモデルを作成し、薄さ 0.09 mmのアルミ板と薄さ1.0mmのプラスチック板を組み合わせました。今回、ウルトラファインバブル発生装置の付いた洗浄機と発生装置が付いていない洗浄機の洗浄力の違いを評価するにあたって、規定時間内にどの程度の汚れ落ちの差が出るかを観察する手法をとりました。その際、どちらの洗浄方法でも規定時間内には設定したほぼ全ての汚れが除去できることが必要です。今回、アルミフィンモデルで設定した規定時間を 2 分間とし、その時間内にほぼ全ての付着汚れが落ちることを条件とした際、粘度 13,000mPa・s 程度の汚れをモデル汚れとするのが最も条件達成に近いことが判明しました。
汚れの重量測定
1.作成したアルミフィンモデルの重量を測定しブランクの重量とする。
2.選定したモデル汚れをアルミフィンモデルの間に均一に付着させ、重量を測定する。
3.ファインバブル発生装置がついた洗浄機と、ファインバブル発生装置がついていない発生装置を準備し、アルミフィ
ンモデルから 5 cm程度離した位置から水を噴射させる。
4.噴射後 30 秒、1 分、1 分 20 秒、2 分で区切り、水を丁寧にふき取りその都度重量を測定し記録する。
5.時間経過ごとのモデル汚れの除去重量を考察する。
その結果を以下のグラフに示しました。ウルトラファインバブルクリーニングと通常クリーニングでは明らかな差が出ている
ということが見て取れます。